一辺の長さが 7.0（m）のコンクリートによるキューブで、屋根は鉄骨造としている。四周のコンクリート壁は、開口が屋根面まで設けられているため壁梁がなく、それぞれの壁が独立している。屋根の鉄骨はコンクリート壁と緊結され一体化することで、建物全体の安定性を確保する構造となっている。
屋根の鉄骨は 820（mmグリッドで直交二方向にフィーレンディール・トラスを配置した架構で、面内剛性は外周に設けた H 形鋼による剛接フレームと四隅の水平ブレースで確保している。
松本邸
Matsumoto House
| 建築設計 | 原広司 + アトリエ・ファイ建築研究所 |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町 |
| 用途 | 住宅 |
| 規模 | 地上3階 延床面積 103 ㎡ |
| 構造 | RC造、鉄骨造 |
| 竣工年月 | 1998年7月 |
| 掲載雑誌 | 新建築住宅特集 1999年03月号 GA JAPAN 37号 |
