十日町ステージ / 越後妻有交流館キナーレ
Echigo - Tsumari Kouryukan Kinare

外観 外観 外観 内観 内観 内観
建築設計 原広司 + アトリエ・ファイ建築研究所
所在地 新潟県十日町市本町 6 丁目
用途 展示場, 集会場, 店舗, 温泉
規模 地上2階
延床面積 6,903 ㎡
構造 RC造, 鉄骨造, SRC造
竣工年月 2003年06月
掲載雑誌 新建築 2003年09月号
GA JAPAN 64号

新潟県の十日町市は積雪が 3(m)を超える日本有数の豪雪地帯で、「屋根を薄い板で浮かして作って雪を載せ、雪のボリュームを見せる」ということと、「建物の外周を閉じ、内部は池を取り囲んだ開放的な空間を作る」ということがデザイン上のテーマである。建物は回廊棟と温泉棟の二つの部分に分かれる。

回廊棟の平面形は外形が一辺 72(m)の正方形で、内部に一辺 42(m)の正方形の中庭(池)がくりぬかれ、15(m)幅のロの字形に連続した空間となり、この上部に屋根スラブを浮かせる。建物外周部は、構造体である鉄筋コンクリート壁が屋根面より 1(m)下がったレベルで完結し、その上部 1(m)は鉄骨造の束柱が鉄筋コンクリート造と鉄骨造のハイブリッドな構造の屋根を支えている。内部側は 6(m)ピッチで鉄筋コンクリート柱が並び、屋根の端部の梁を直接支えている。屋根スラブ下端は建物全体でフラットな面とし、コンクリートの薄い板を鉄骨で補強するシステム。

温泉棟は平面が 72(m)x 18(m)の平屋建てで、構造形式は基本的に回廊棟と同じである。