広島県立呉南特別支援学校
Kure South Special School

建築設計	アトリエ･アンド・アイ坂本一成研究室遠藤建築スタジオ設計共同体
所在地	広島県呉市
用途	特別支援学校
規模	地上 3 階　　延床面積　6,177 ㎡
構造	RC造、木造、鉄骨造
竣工年月	2016 年 5 月
掲載雑誌	新建築 2016 年 6 月号

老朽化した既存校舎の一部を解体し、新たに校舎棟・屋内運動場・食堂棟・送迎バスの乗降場を建設する計画である。建物ボリュームをいくつかの棟に分節し、分棟的な配置とすることで中庭を形成する。また庇を連続的に回すことによって屋内、屋外を曖昧に連続させ、中間的な領域をつくることを意図した。

教室棟の北棟と南棟は耐震壁付きラーメン構造、それらを繋ぐ廻廊棟は鉄骨造とした。廻廊棟は、解放的な空間とするため、地震力は北棟と南棟で負担する。スロープは鉄骨の骨組みに鉄板を溶接し、水平梁の効果を持たせた。

体育館・食堂棟は下部構造をRC造、屋根を木造とした。体育館は上弦材に集成材を用いた張弦梁とし、吹き上げに抵抗するための引張材を張弦梁に組み込んだ。食堂棟はルーバーのような屋根梁という意匠のイメージから、見付け幅の狭い集成材（60x450）を600㎜ピッチで配置した。

アトリエ・アンド・アイ + 坂本一成研究室