室内プールで泳ぐ人たちのすぐ上を公園を散策する人たちが通り過ぎていく状態を作り出すことがコンセプトで、円筒状の大空間にボックス状の空間が入れ込まれている。
プールの外周には上部に向かって開いた円筒状の鉄筋コンクリート壁を配置。中央部に鉄骨キールトラスを設け、ボイドスラブ床をそこから吊り下げることで横断ギャラリーを形成している。キールトラスと円筒状の取り合い部分は鉄骨鉄筋コンクリート造である。鉄筋コンクリートによる壁式構造の主体構造に、部分的に鉄骨鉄筋コンクリート造のフレームが混在した構造である。
屋根はキールトラスにより二つに分割され、外周壁とキールトラスの間に約 5.5(m)ピッチで三日月形の鉄骨トラス梁を設け、これに二重膜を架けている。キールトラスの間はコンクリート屋根とし、膜屋根部分の雪や雨水の集積場所とした。