建物中央部に配された体育館の周りを教室群がらせん状に取り囲む空間構成。
教室群は鉄筋コンクリート造で、放射状に 9 度ピッチで設けたフレームと円弧状のフレームで構成されている。一層目は体育館外周部の壁や部屋の界壁を耐震壁として利用している。二層目は比較的開放的な架構とするため、300(mm)x 800(mm)の長方形断面柱によるラーメン構造である。
体育館の屋根は骨組膜構造で、鋼管のアーチ材を 8(m)ピッチで一方向に配置し、中間を補剛ケーブルで押える単純な形式。外周リングの変形を拘束する部材として下弦水平材(鋼管)を、またアーチ材の振れ止めとして Y 字形のフレーム(角形鋼管)および同方向の下弦水平材(角形鋼管)を配置した。これにより屋根構造は自己釣合形の構造で、下部構造には鉛直荷重のみが加わる形態としている。