長崎スタジアムシティ

スタジアム全景 スタジアム入り口 スタジアム屋根トラス グランドから見たホテル ホテルとスタジアムの屋根 ホテル内の吹抜け アリーナエントランス アリーナ内観
建築設計 仙田満+環境デザイン研究所、安井建築設計事務所
所在地 長崎県長崎市幸町
用途 スタジアム、ホテル、アリーナ、商業施設
規模 194,684㎡
全体:194,684㎡ 
ホテル棟:地上14階、延床面積47,586㎡ 
スタジアム:地上6階、延床面積 34,780㎡
アリーナ:地上6階、延床面積 22,263㎡

構造 ホテル棟:S造
スタジアム:RC造、S造
アリーナ:S造
竣工年月 2024年7月
掲載雑誌 新建築2025年1月号

スタジアム、アリーナ、ホテル、オフィス、商業棟などから成る大規模複合施設である。ホテル、スタジアム、アリーナの基本設計及び実施設計監修を行った。

<ホテル棟>

スタジアム側では客席が連続したように上下階の客席がセットバックする構成とされ、スタジアム側に8m以上のオアーバーハングを有している。反対側は客室が上下に積み重ねられた鉛直な外壁面であり、中央部は両側の部屋の構成によって生み出された吹抜け空間となっている。建物の傾斜に合わせてV字形の斜め柱を用いた架構を用い、下層階にオイルダンパーを設けて耐震性の向上を図った。

<スタジアム>

下部構造は、プレキャストRC と現場打ちRC を組み合わせたラーメン構造を基本とした架構形式を用いる。屋根は2本の上弦材と1本の下弦材を組合わせた三角形断面の鉄骨片持ちトラス構造とし、スタンド外周にバアクスティを設けて片持ち構造の反力を支持する。また、スタンドと屋根トラスを方杖(ブレース及びオイルダンパー)で繋ぐことにより地震時の屋根の挙動を抑制している。

<アリーナ>            

屋上にフットサルコートが設けられ、下部構造は鉄骨造で座屈拘束ブレースを要所に配した構造とした。屋根トラスはせい7m、ピッチ7mの鉄骨トラスを変則的に2方向に架け渡したもので、中央部ではトラス内部に9m角の平面形状のセンターヴィジョンを納めるため、平面的にトラスを屈曲させている。

環境デザイン研究所 [ 仙田満 ]