ポーラ青山ビルディング

外観 ロビー ピロティ柱
建築設計 安田アトリエ+久米設計
所在地 東京都港区
用途 事務所
規模 地下2階、地上16階、塔屋2階、17,104㎡
構造 鉄骨造、一部RC造・SRC造
竣工年月 2024年2月
掲載雑誌 GA JAPAN 190、新建築2024年9月号、近代建築2024年9月号

アート・文化との共生を試みた超高層オフィスビルである。「街の床間」と呼ばれるファサードを5層にわたり凹ませた部分に有機的なアートが組み込まれるなど、随所にアートが展開され、敷地奥側には文化財建造物「土浦亀城邸」が復原・移築されている。

最高高さ86.5m、最大塔状比約4.3L型平面の超高層で、北側「床間」を構成する8.4mのオーバーハング、南側は上層階でセットバック、西側1階に吹抜けを有するなど複雑な形態構成である。

CFT柱を用いた鉄骨ラーメン構造を主架構とし、8階以下に制振装置を集中配置している。制振装置はシアリンク型オイルダンパーを基本とし、執務空間では開口計画に合わせ間柱型としている。9階以上には鉄骨耐震間柱を設け変形抑制とともに下層ダンパーのエネルギー吸収効率を高める計画としている。

ピロティのCFT柱は現場打ちコンクリートを被覆した構成とし、意匠性と耐火性能を確保している。

構造設計:金箱構造設計事務所+久米設計