建物中央の吹き抜けまわりにスパイラル状に教室が配置された大学校舎である。
各階で平面がずれることとスキップフロアが形成されていることが特徴である。そのため必然的に架構が複雑となり構造の整合性を崩すこととなるが、芸術系の学校であり建物により学生生活を活性化させるとの思いも込められたこのプロジェクトでは、複雑な架構を用いている。
平面的なずれにより上下階で柱が不連続となる箇所では、スロープの計画に支障が出ないよう局所的に梁にハンチを用いて対応している。
スキップフロアの床段差部を含めた随所にブレースを配置することで、地震力の抵抗システムを明快にしている。