北海道立の研究所施設で、管理研究棟と実験棟の二棟から構成され、これらに挟まれた幅約 10(m)、高さ約 20(m)のアトリウムがある。
管理研究棟は 4 階建ての建物で、20(m)スパンの無柱空間である三つの執務ゾーンとそれらの間の 6(m)スパンによるコア部分により構成される。鉄骨ラーメン構造とすることで、開放感があり、自由度の高い空間を生み出している。
実験棟は平面的な最大寸法が 17(m)x 30(m)で、階高も 20(m)と大きい。鉄骨造とし、外周にブレースを配して経済的な大空間を作り出したものである。
アトリウムは屋根、壁とも透明感のある構造とするため、屋根は鉄骨張弦梁を、壁面はメンテナンス用のキャットウォークを利用してバックマリオンを小断面としている。
アトリウム内のトラス階段、ブリッジは特徴のある形態をつくり、空間にインパクトを与えている。