建物は地上4階建てであり,さまざまな曲率で湾曲した外形のガラス壁面に覆われた透明感の高いデザインであり,展示室やプラネタリウムなどが設けられている。
外周架構の一部に斜め柱を組み込む,ループスロープの周囲の架構にブレースを組み込む,階段室・EV 周り架構にブレースを組み込む,プラネタリウム外周部にブレースを組み込む,という4つの耐震要素を組み合わせて配置する,いわゆる分散コア方式の構造としている。
外周フレームの柱ピッチは 5.8m,部材は 318.5Φ の鋼管で,一部の 4 層吹抜けに面する柱の部分は,中間地点となる3階床レベルで水平のトラス梁を巡らし,座屈拘束材及び風荷重に対する水平梁の効果を持たせている。
プラネタリウムの球体は 45 度ずつ回転する床梁と屋根,壁を構成するトラス梁によって構成。球体の下部は8本の柱を立ち上げ,頂部に 3 方向にピン接合による方杖を設け,立体的なラーメン構造を構成している。