庁舎とふれあいセンターの2棟からなる施設である。庁舎棟はL字形平面の庁舎建築で、開放的な建築空間を実現することや広場側の廊下に4mの跳ね出しが設けられることから鉄骨造の純ラーメン構造を採用した。地震時の層間変形角を1/100程度以下とすることを目的として、 “付加制振”として1階の4ヶ所に、粘性ダンパー(減衰コマ)を設けた。広場の上部に設けられた鉄骨造の大屋根は、先端を2本の細柱で支持し、地震力は本体で負担させることで軽快な屋根を形成した。
ふれあいセンターは国産材の木造を多用したL字形平面の建築で、RC造のコアと木造軸組工法のハイブリッドな構造形式とした。RCコアは、両端部、角部、中央の5ヶ所に平面的にバランスよく設け、その間を木造の梁と柱で構成した。木造の柱と梁は主にカラマツ集成材を用い、RC壁との接合も含め製作金物で接合した。