奥河津波避難タワー

タワー棟 スロープ棟
建築設計 エイト日本技術開発+マチデザイン+長谷川明建築設計事務所
所在地 徳島県美波町
用途 津波避難施設
規模 地上2階、296㎡
構造 RC造
竣工年月 2021年10月
掲載雑誌 日本建築学会作品選集2023

徳島県美波町は、南海トラフ地震に伴う津波被害が想定されており、津波到達時間内に避難が困難な住民の一時避難場所として本施設が整備された。平常時にはポケットパークとして地域に開かれた空間となるよう計画されている。

タワー棟とスロープ棟の2棟で構成され、両棟とも鉄筋コンクリート造とすることで、燃焼漂流物による延焼リスクに備えている。

タワー棟は四隅を開放して避難誘導しやすい形態とし、各辺中央に柱を有する純ラーメン構造としている。1階は各柱位置で2本の柱を対にし、大梁の架け方を工夫することで、仮に津波漂流物により柱が1本喪失しても機能を維持可能な構成としている。

スロープ棟は長手方向を耐震壁付きラーメン構造、短手方向を独立柱構造としている。

エイト日本技術開発+マチデザイン+長谷川明建築設計事務所