小牧市立中央図書館

1.吹抜け内の跳ね出し階段 2.吹抜け越しの閲覧室 3.吹抜けの見上げ 4.1階閲覧室 5.前面道路側外観 6.1階のRC打放し柱
建築設計 新居千秋都市建築設計
所在地 愛知県小牧市
用途 図書館
規模 地上4階、地下1階
延床面積 8703㎡
構造 鉄骨造一部RC造
竣工年月 2021年4月
掲載雑誌 GA 171

地方都市の駅前に位置する地上4階地下1階の図書館で、平面形状はL 字形状で上階に行くにつれて外周部が徐々にセットバックする構成である。鉄骨造を主体構造とし、座屈拘束ブレースをバランスよく配置した構造としている。ブレースは基本的に仕上げの壁内に納まるように調整している。

地上階の中央部に不定形な大規模の吹抜けを有することが特徴で、吹抜に面して床が張り出し、鉄骨梁の配置の工夫により実現している。吹抜け内部には2階から3階、3階から4階に渡って大きく跳ね出した2種類の鉄骨階段が設けられている。鉄板の手すりを構造体とすることで大胆な跳ね出し階段を構成している。

建物北側には駅前から延びるアプロ―チ通路があり、この通路に面する1階柱は鉄骨柱の周囲にコンクリートを打設し、RC造打放しの表現としている。