建物は高知市の中心部にある公園に隣接した敷地に建てられており、街の中の人々の流れや見通しへの配慮からカーブした形態とし、隣接道路上の既設歩道橋を建物に連絡させるため屋上庭園が計画された。建物の内部空間は、交流に伴う多様なプログラムに対応させるため、空間の固定化を避ける目的で、捻れた空間の組み合わせが用いられた。
建物各所に鉄筋コンクリート造の壁や階段をコアとして利用し、さらに鉄骨ブレースを用いることで、建物全体の強度を確保している。コア以外の部分は鉄骨造の丸柱(コンクリート充填)と鉄骨及び鉄骨鉄筋コンクリートの梁で架構を作り、主に鉛直荷重を支え、細い柱と薄い梁・床のより軽快感と浮遊間を実現している。
2 階の壁・屋根は扁平な八角形の断面をした鉄骨造であり、輪切り状のフレーム(小断面 H 形鋼を使用)、鋼管の繋ぎ部材、フラットバー及びケーブル用いたブレースによって骨組を構成している。