富士山を望む敷地に建つ 3 階建ての住宅で、1階部分は湿気対策のためピロティとし、2 階から上に居住スペースを置く構成。
一見ランダムに見える柱は二本の柱を一組として、5 組のペアをつくっている。それぞれの柱は屋根面で交差した逆 V 字形を成しており、あらゆる方向からの水平力に対して抵抗できるように、建築計画との整合性を図りつつ位置を決定している。
柱と梁の接合部はディテールを簡略化するためピン接合としており、鋼管柱の外側に円盤状のプレートを差し込むことで、複雑な角度に対応している。
柱梁接合部をピン接合としているため、屋根面の水平変位は小さいが中間階(2、3階)での変形が大きくなるため、1 階部分に斜め柱(ブレース)を追加して 2 階床の変形を抑えている。