オガタ
Ogata

既存棟と新設ルーバー 新築棟(左)と既存棟(右) 既存木造の軸組 木格子とアクリルの耐力壁 耐力壁の載荷実験 新築棟の内観 新築棟の鉄骨
建築設計 小泉雅生 / 小泉アトリエ +
首都大学東京 4-Met Center
所在地 神奈川県横浜市
用途 住宅
規模 地上 2 階
延床面積 235.05 ㎡
構造 木造(既存改修部)
鉄骨造(改築部)
竣工年月 2005年8月
掲載雑誌 新建築住宅特集 2006 年 2 月号

既存建物は2階の平面計画を大幅に変えることになり、屋根梁や2階梁の補強が必要となった。既存の梁を利用し、その下部に新たに木造の梁を組み合わせる方法、既存梁の横に鉄骨溝形鋼を沿わせる方法の2種類の補強を行った。 地震力に抵抗する耐力壁が不足するため、一般的な構造用合板の補強を行い、それ以外に1階の廊下や床の間などの部分には、 柱・梁の枠組みにエキスパンドメタルやアクリルを組み込んだ透過性のある耐力壁を考案し、実験で強度を確認して採用した。

新築建物は鉄骨ブレース構造で、外周に角形鋼管の柱を約 0.91m ピッチで並べ、その間にフラットバーのブレースを配置したシステムである。将来、ブレースの取り付けが予想される柱・梁にガセットプレート取付け用の穴をあけておくことにより、 ブレースは他の場所に移設可能とした。