鉄骨造 2 階建ての住宅で、前面の居間を下屋としている。
この居間の部分を軽く、薄い構造として開放性の高い空間をつくることを計画し、屋根には高さ 100(mm)、厚さ 4(mm)のデッキプレートを用いて 5.4(m)スパンを架けている。床版両端は、水上側と水下側の梁上に設けた受けプレートおよび L 形鋼にデッキの谷部を溶接している。デッキ同士は断続溶接によって接合して屋根面全体の一体性を確保し、水平力の伝達を可能にしている。
2 階建ての部分には壁面ブレースを設けており、全般的には X 形の引張りブレースとしているが、建築計画との整合性からブレース同士の軸線を偏心させたり、1 階の台所部分には一方向ブレースとして鋼管を用いている。