トヨタグループパビリオン
Toyota Group Pavilion

外観 外観 接合部 一体→分解 建方
建築設計 みかんぐみ
所在地 2005 年 日本国際博覧会 長久手会場(愛知県愛知郡長久手町)
用途 ショーシアター
規模 地下 1 階,地上 2 階  
延床面積 4,879 ㎡
構造 鉄骨造
竣工年月 2005 年 3 月
掲載雑誌 新建築 2005 年 5 月号

愛知万博のパビリオンで,長径 46m,短径 40m の楕円形の平面形状,高さが 30m の空間を持つシアターを中心とした施設。

リユースを考慮して,柱・梁部材に C - 100 x 50 x 20 x 3.2 の軽量リップ溝型鋼を使用し,0.75m のピッチで柱を円周状に並べ,外周に3重の架構を作っている。 パビリオンの出入り口は応力が集中するため,この部分は H 型鋼で門形のフレームを作ってその上部に C - 100 x 50 の柱を載せている。

全体をブレース構造の架構として計画し,壁面のブレースは放射方向,円周方向にそれぞれ設け,水平面にもブレースを設ける。部材の配置を工夫し,2 方向の梁のレベルを少しずらし,柱と梁の接合部では柱と 1 方向の梁のみの部材が取り合うようにし,ブレース接合部も 2 方向のものが 1 点に集まらないようにしている。

軽量リップ溝型鋼のリユースを徹底するため,部材の穴明けを最小とする接合方法を考案。 2 本(柱がダブルの場合は 3 本)の部材を外側から 2 枚の締結金物で挟み,それらを高力ボルトで締め付けて金物と部材の摩擦力で力を伝える方法とした。