江東の住宅
House in Koto

外観正面 壁パネル建方 床パネル建方 ボルト締め 屋根建方
建築設計 佐藤光彦建築設計事務所
所在地 東京都江東区
用途 住宅
規模 地上2階
延床面積 64 ㎡
構造 鉄骨造
竣工年月 2003年3月
掲載雑誌 新建築住宅特集 2003年06月号
新建築住宅特集 2006年04月号

敷地が軟弱地盤であり軽量化を図ること、狭小敷地の間口いっぱいに建てることを目的として、床、壁、屋根を仕上げ材を兼ねたリブ付きの鉄板で組立てている。

リブ付きの鉄板は、厚さ 4.5mmの鉄板に 900mmピッチで H 形鋼、溝形鋼、山形鋼のリブを設け、壁、床を運搬可能な大きさのピースとして工場で製作し、現場で接合している。壁は 9 ピース、2 階床と屋根はそれぞれ 3 ピースから構成される。パネル同士の接合は、端部の溝形鋼や山形鋼を高力ボルトで接合し、H 形鋼のフランジは溶接している。

基礎はべた基礎とし、地面より 1.5(m)掘り込んで土と建物の重量のバランスをとっている。山留めが必要であったが、基礎の形状を上部の建物より一回り小さくし、親杭の形状を工夫することで、敷地幅いっぱいに建物をつくることを可能とした。