サイエンスヒルズこまつ
Science Hills Komatsu

外観 外観 内観 内観 ボイドスラブ 球形ドーム
建築設計 スタジオ建築計画 + UAO
所在地 石川県小松市
用途 科学交流館
規模 地上3階
延床面積6,063㎡
構造 RC造、鉄骨造
竣工年月 2013年10月
掲載雑誌 日経アーキ 2014年3月10日号
新建築 2014年4月号
建築技術 2014年4月号
受賞 第56回 BCS賞

小松駅前につくられた展示室を中心としとする複合建築であり、公園のような建築を目指した。

4列の湾曲する屋根面(ウェーブ)が並び、それぞれのウェーブは起伏の程度が異なり、各ウェーブ境界部の大部分は屋根レベルを共有しないが、互いに共有するスラブ面、壁面を有することを考慮し、全体を一体の構造とする。主体構造は鉄筋コンクリート造耐震壁付きラーメン構造で壁量を確保し強度・剛性の高い構造とした。曲面屋根を形成し、必要な空間の大きさに応じて補助的に鉛直荷重を負担する鉄骨柱を配置することにより、理想的な軸力系とは異なるが曲面の力学的効果を活かした構造とした。シェルとフラットスラブとが混在した構造となっており、それぞれの場所での応力状態を考慮してフラットスラブ、球形ボイドスラブ、小梁つきスラブを用いた。

この他、3DシアターはRC造の柱と梁で補剛された一体の球形ドームとし、14.5mスパンの多目的ホール屋根は鉄骨梁の上部にRCスラブを設け軽量化を図り、柱は鉄骨鉄筋コンクリート造とし、その上部のレストランは鉄骨ブレース構造とした。

敷地地盤は地表面以下5m付近で締まった地層があり、その上部は不均一な地盤である。また地表面以下3~5mに埋蔵文化財があり、これを痛めないことが大前提であった。地盤の強度や剛性の評価を慎重に行い直接基礎としての可能性を検討し、べた基礎を採用した。