史跡鳥取城跡擬宝珠橋
Giboshi Bridge

外観 橋の下部 水中梁 水中梁仮組 建方
建築設計 文化財保存計画協会,大日本コンサルタント
所在地 鳥取県鳥取市
構造 木造
竣工年月 2018年3月
掲載雑誌 橋梁と基礎 2019年7月号
受賞 土木学会田中賞

鳥取城の大手橋として17世紀前半に創建され、その後に幾たびか改変されてきていた擬宝珠橋は、 創建時の木造橋の姿に再建された。既設のRC橋の杭や基礎を再利用してステンレスの梁を水中に架け渡し、 その上に木造橋を構築したものである。全長は35.46m、橋幅は約6.0mで、 スパン3.1~6.3mおきに設けた計7基の橋脚で支持された橋桁と床版から構成されている。 土木構築物であるため、基本的には土木の設計基準に準拠して設計を行ったが、 木構造については建築学会の諸規準に準拠して行った。

地震力に対しての抵抗システムとしては、長手方向(橋軸方向)では、 橋桁の圧縮軸力により片側の橋台に水平力を伝達し、短手方向(橋直角軸方向)では、 丸柱の柱脚および貫仕口部が曲げモーメントを負担し靱性を持って水平力に抵抗するようにしている。