京都市美術館(通称:京都市京セラ美術館)
Kyoto City-KYOCERA Museum of Art

外観 内観 内観 内観
建築設計 青木淳・西澤徹夫設計共同体(基本設計・監修)  松村組・昭和設計(実施設計)
所在地 京都府京都市左京区
用途 美術館
規模 地下 1 階 地上 2 階
延床面積 18,738 ㎡
構造 既存RC造
新築SRC, 鉄骨造
竣工年月 2019 年 10 月
掲載雑誌 新建築 2020 年 5 月号
受賞 令和2年度 耐震改修優秀建築賞

1933年に竣工の美術館で公立美術館としては現存最古の建物である。 収蔵庫、展示スペースの拡充などの問題を解決しつつ耐震補強も行った。 既存の内外観を維持する耐震補強が必要とされた。

建物は中央の大陳列室や中庭を囲んで長方形平面の展示室が並んでおり、 2階壁面まではRC造で屋根は鉄骨造である。 展示室の外周面では2階はRC壁であるが1階はほとんどが開口部であり、開口部を鉄板による補強を行った。 屋根面の水平構面の剛性が極めて小さいため、天井と屋根の隙間に鉄骨水平ブレースを設けて補強を行った。 その他屋根面のレベル差のある部分に バットレスの補強を施した。

改修の最大の特徴は、既存建物の前面を彫り込んで新たなエントランスを設け、 既存の地下部部から建物内部への入り口を設けたことである。 新築部分はRC造と鉄骨造のハイブリッド構造とし、前面はガラス張りの開放的なデザインである。 既存建物側に連続したRC壁を設け、長手方向は面内力、短手方向は面外力によって地震力を負担し、 前面の鉄骨柱の断面を抑えた。既存の玄関部分の下部にも新築部分の部屋が設けられており、 新築部の柱を上部に延長して既存庇の鉛直荷重のみを負担するような滑り支承を配した。

中庭は新たな屋根が設けられ鉄骨造で計画した。